2014年08月23日

2. 脳機能局在について

脳の中では2.png様々な役割をになう領域が分かれていて、協力し合って認知機能が形成されます。脳の変化にともなって現れる症状を知るためには、脳のどの部分がどんな役割をになっているのか、部位ごとの働きを理解しておくことが必要です。右の図は、脳を左側面から見たシェーマです。







「側頭葉」の奥まった位置に、「海馬」という部位があります。記憶を取り込む入り口のような働きです。また、側頭葉は記憶をしまいこんでおく引き出しのような役割もあり、例えば耳から入力された聴覚情報が処理され、言葉の意味記憶が形成されると、側頭葉の先端部にしまいこまれます。

「後頭葉」には目から入力された視覚情報が到達して、他の部位に適切に送り出されます。

「頭頂葉」には、身体感覚情報のほか、後頭葉から視覚情報が送り込まれ、ものの形や動きなどを識別処理して、視空間認知をにないます。視覚情報だけでなく、例えば計算は数字のイメージを操作するため、書字は文字イメージを操作するため、頭頂葉が関与します。

「前頭葉」は、計画を立てて段取りをつけて、順序よく作業する実行機能をにないます。そのためには注意を適切に切り替えたり集中したりするコントロールが必要です。作業遂行のための意欲を保ち、意思疎通のために会話発語の機能もにないます。前頭葉の奥まった位置にある「辺縁系」には、人それぞれの認知パターン、行動パターンが組み込まれており、その人の性格や情緒反応がプログラムされています。

「脳幹」は生命の根幹で、意識レベルの調節や、心臓、消化器などを支配する自律神経と運動機能の調節も行います。
posted by 御所ヶ谷HC at 13:06| Comment(0) | 認知症の症候学
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