2014年08月23日

1. 認知症の早期治療の意義

認知症の早期診断
もの忘れを年のせいとあきらめてしまうのではなく、早めに治療的介入を開始することで、認知症の進行をできるだけ抑えてその後の医療・介護の負担を軽減することができるかも知れません。

認知症の病型診断
例えば脳血管性認知症の患者さんにアルツハイマー型認知症のお薬を投与すると、興奮や怒りっぽさなど過剰賦活の副作用がみられる場合があります。レビー小体型認知症の興奮に安易に抗精神病薬を使うと、パーキンソン症状の悪化や過剰鎮静で状況が悪化するかも知れません。早い段階で認知症の病型を見定め、見通しを立てておくことは治療的にも意義があります。

周辺症状の予防
家族や隣近所との対人関係がこじれると、不適応反応としての周辺症状(興奮、妄想、不安、うつ状態など)が悪化します。認知症の症状によって不適応行動が現れているという状況を整理して理解することで、対人関係の悪化を防ぎ、周辺症状を予防することにもつながるかも知れません。

介護との連携
生活が混乱しないように、早い段階で介護サービスを導入して生活支援を行うと、その後の生活に活気が出て、認知症の進行予防にもつながります。介護認定において、認知症の症状にともなう生活の支障を余さずに評価してもらうと、要介護判定の区分が上がり、サービス利用を増やすこともできるかも知れません。また、介護サービスの活用のしかたについて相談できる窓口を拡充することにもつながります。
posted by 御所ヶ谷HC at 15:03| Comment(0) | 認知症の治療
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