2015年11月22日

5. 生活習慣病と認知症(まとめ)

高血圧、糖尿病、高脂血症は、食生活の変化や運動不足にともない、日本においても増加傾向にあり、癌や心筋梗塞のリスクとなります。心筋梗塞は心臓の血管の病気ですが、脳の動脈硬化が起これば、脳梗塞をはじめ脳血管性認知症の発症リスクが高まります。


R5.png特に、糖尿病の有病率は近年非常に高まっています。右の図で、IFGは空腹時血糖異常、IGTは耐糖能異常といって、境界型糖尿病の状態です。糖尿病有病率の増加は、近年のアルツハイマー型認知症の増加とも関連がありそうです。



ここで大事なのは、高齢になってからの生活習慣病よりもむしろ、中年期からのコントロールをおろそかにしていた場合に認知症発症のリスクが大きいということです。認知症の予防は、早めに介入できるに越したことはありません。
当院では、内科医ともの忘れ専門の医師との2人体制で診療を行っていますが、高齢者の合併症に連携して対応できるというだけでなく、中年期からの認知症予防にもしっかり対応できるという強みがあります。生活習慣病が心配な方は、早めにかかりつけ医を定めておくことをお勧めします。
posted by 御所ヶ谷HC at 23:36| Comment(0) | 認知症の危険因子

2015年04月29日

禁煙外来

当院では、生活習慣病外来、禁煙外来にも注力して取り組んでいます。

その取り組みは、平均寿命を延長するだけではなく、健康寿命を延長するための対策でもあります。健康寿命とは、「日常生活に制限のない期間」であり、「元気に長生き」の指標です。


国家レベルでも、「国民の健康寿命が延伸する社会」に向けて、国民が健やかに生活し、老いることができる社会指して予防・健康管理を推進する目標が掲げられています(平成25年8月発出)。健康な生涯を送るためには、現役世代からの健康づくり対策が大切です。「生活習慣病予防等の推進」「たばこ対策の推進」が求められています。


生活習慣病は認知症発症のリスクになることが分かっていますし、喫煙自体も将来の認知機能低下のリスクです。高齢になる前の中年期から、身体の健康も脳の健康も守るため、「元気に長生き」するために、先手を打って取り組んでみませんか。


内科の診療時間をご確認の上、電話予約をお願いします。

posted by 御所ヶ谷HC at 13:47| Comment(0) | 生活習慣病・禁煙外来

2014年09月11日

認知症予防講座 第1回食事

皆様、こんにちわわーい(嬉しい顔)

この回では、認知症予防のための生活習慣についてお話しさせていただきます。

現在、脳内の変化は40歳頃から始まっていると言われています。
加齢だけが認知症の原因ではありません。
これまで、脳に起こる変化の原因についてさまざまな研究がなされてきました。
今では、様々な生活習慣が影響を及ぼしている事がわかってきています。

しかし、人間のからだには、私たちの想像をはるかに超える自己治癒力が、誰しも備わっています。
いつも外側に向いている意識を内側に向けて、自分の心や、からだを静かに見つめてみましょう。
少し意識を向けてあげることで、自分の体は素直に微細に変化してくれます。
ですから、少し立ち止まって、ご自身のからだと心を客観的にみる事はとても大切なことなのです。

先にあげる認知症予防は、ヴィンセント・フォーティネス氏の著書「認知症にならないための決定的予防法」を基に、食事・ストレスと睡眠・運動という観点から紹介いたします。

皆様の生活に取り入れていただき、いつまでもイキイキと健康に快活に過ごしていただけることを切に願っています。


1.  食事が脳へ及ぼす影響
単炭水化物の摂りすぎがアルツハイマーにつながる
  単炭水化物とは・・・ケーキやチョコレートなどのお菓子、果物
複合炭水化物でも、精白小麦粉、精製された米、白パスタなどは要注意!
 炭水化物の多いバランスの悪い食事を長年とると

 →インスリン(血糖を抑制する働き)に反応しにくい体へ 

     血糖値↑  肥満↑ 

 →糖尿病 高コレステロール血症 高脂血症

 →神経や毛細血管に障害脳細胞や神経が侵される


更に・・・

 →血糖を下げようとしてインスリン値が高くなると、

  脳内のインスリン分解酵素インスリン除去過剰に働きます。

  インスリン分解酵素は、アルツハイマー型認知症の原因となるβアミロイド蛋白除去も行っています。
  インスリン除去に過剰に働いている間に・・・βアミロイド蛋白の蓄積に!


2.アルツハイマー予防食について

  バランスのとれた食事方法が脳を守る 

    複合炭水化物 / よい脂質 /脂質の少ないたんぱく質それぞれ、1/3ずつカロリーをバランスよく摂る。

  A地中海の食事

   新鮮な野菜や果物 魚 ナッツ類や種 豆類 精製していない全粒穀物

   オリーブ油などの良い脂質 ヨーグルトやナチュラルチーズなどの低脂肪乳製品


3.避けた方がよい食品

         a. 悪い脂質→肥満や血中コレステロールの上昇

     ・コレステロールを多く含む食品

           ・飽和脂肪酸(動物性食品や乳製品)

               赤肉(牛羊)、バター、チーズ、カカオ脂、ココナッツ脂、ヤシ脂、クリームなど

     ・トランス脂肪酸

    植物性ショートニング(ケーキなどのお菓子やファーストフードのフライドポテト、

    コンビニの揚げ油に使われています。)

                マーガリン、クラッカー、キャンディ、クッキー、スナック菓子、

                 サラダドレッシングなどの加工食品。

          b.コーンシロップ、コーンスターチ、砂糖を多く含む食品→血糖↑

          c. 精製された小麦粉を多く含む食品→急速な血糖↑

          d. ナトリウム、塩分、グルタミン酸ナトリウムを多く含む食品


<黄金の12品目>

黄金の12品目.png

  


    








posted by 御所ヶ谷HC at 12:04| Comment(0) | 認知症予防

2014年08月27日

ブログの体裁をリニューアルしました

このたび、クリニックの理念や診療方針をみなさまにお知らせできるように、勉強会や講演会で用いるテキスト、資料をブログのかたちで公開しました。

新しい資料ができた時にまとめてアップロードしていきます。したがって、ブログと言うより、カテゴリごとに閲覧していただくような体裁です。まずは、「認知症の症候学」「認知症の治療」という2つのテーマでまとめてみました。

現場の医療にも身近なケアにも、何らかのかたちで参考になれば幸いです。

posted by 御所ヶ谷HC at 22:23| Comment(0) | お知らせ

2014年08月23日

◎ 認知症の治療

認知症の治療は、一般的にいう「治癒」を目指すものではありませんが、そこで何もせずにあきらめてしまうということではなく、認知症の進行を抑えながら、生活の折り合いをつけながら、年の功を積み重ねていくことに意義があると言えます。
治療によって期待されるポイントについて検討してみましょう。

posted by 御所ヶ谷HC at 15:04| Comment(0) | 認知症の治療